D-DAY TOUR発表から1年後のいま思うこと。

2023年2月15日0時。
大好きな推しが初めてのソロワールドツアーをすると発表した。

長くオタクをやっているせいで、「推しのソロツアー」を経験するのはこれが2度目だった。
1度目である前推しのソロツアーはもう7年も前の話になる。

そのときとは界隈も開催地域も公演数もファンダムの規模もすべてが違えど、1度経験しているからこそ始まる前から分かっていたことがあった。
それは、推しがたった一人でステージの上に立って自分のやりたいことを存分に披露してくれる機会がいかに貴重かということ。客席には推しのことが大好きな人ばかりがいて、客席からたった1人、推しだけに向けられる純度100%の愛情を受け取った推しはステージの上でいつも以上にきらきらと魅力的に輝くということ。そしてグループ活動をしている以上、この貴重な機会はそう簡単に2度目はやってこないであろうということ。

だから、発表されてすぐに「行けるだけ行こう」「後悔しないようにしよう」と決めて、アメリカ、日本、タイ、シンガポール、韓国…と自分なりの全力を尽くしてツアー期間を駆け抜けた。そのどれもが忘れられない、本当に大切な一生モノの思い出になった。

ただ、この「自分なり」というのがすごく難しくて、常に推しのことだけ考えて楽しく過ごせればいいのだけど、どうしても人と比較して落ち込んでしまったり、上には上がいると思い知らされて勝手にダメージをくらったり、そもそも日常生活に彩りを与えるための趣味の推し活でこんなに心をかき乱されるなんて本末転倒だな…と自己嫌悪したり、そんなことがあったのも正直1度や2度じゃなかった。

本当はユンギさんがイルコン最終日 最後のメントで「여러분들의 기억속에 좋은기억만 남으셨길바라고…」と言ってくれたように、あの日々の中から良い思い出だけを抽出して心にとめておけたら素敵だなと思うけど、いろんな感情や思い出がまだ全部同じくらい鮮明に心に残っていて、すべてを綺麗な思い出にするにはしばらく時間がかかりそうだし、なんなら良かったこともそうじゃなかったことも全部ひっくるめてD-DAYを記憶していたいなと思っている。

D-DAYのおかげでユンギさんのことがもっと好きになったし、大好きな友人たちにも出会えたし、あれだけの仕事量をあれほどタイトなスケジュールでこなす姿に尊敬が増して、自分も頑張ろうと刺激をもらって転職もした。
1年前の今日、Wラ終わりに興奮と緊張に包まれながら、うまく働かない頭でぼんやりと想像していた以上に、D-DAYがあったから得られたものがすごく沢山あって、こんなに多くのものを与えてくれたユンギさんには感謝しかない。

いつかこの先の未来で、またSUGA | Agust Dのコンサートに行って、あの日閉じられた扉が再び開かれる瞬間をこの目で見られますように。
その日を楽しみにしながら、まずはおかえりと言える日が来るのを待っていよう。

そんなことを改めて考えた、ツアー発表から1年後の今日でした。